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原発事故をきっかけに 動き始めた母親たち

福島の原発事故が起こって初めて、自分の住んでいる国に54基も原発があった事に気づき、危機感を感じた人は少なくないでしょう。
知らないうちに勝手にできた原発のように感じますが、実際は前もって私たち国民が建設を知り、反対を表現する機会や権利はあったはずです。
もちろん、「原発が作られることをきちんと知らせてもらえなかった」という残念な気持ちもありますが、積極的に知ろうとしなかった自分たちの落ち度にも気づきます。
「政治に関心を持たず、選挙にも真剣に取り組むことなく過ごしてきたことのツケが、この事故だったのではないだろうか?」そう思わずにはいられません。

原発に限らず、世の中には理不尽なことや不公平なことが山ほどあります。
それは私たちが物言う事なく、政府や行政、企業に任せっぱなしにしてきた結果の表れではないのでしょうか?
福島原発の事故は、そんな思いを抱かせるきっかけとなったように感じます。

そうした、自らの無関心を深く反省した人達の中に、「自分たちも言うべきことは言おう!」と実際に立ち上がった母親たちがいます。
愛する子供たちの未来のため、「自分たちもきちんと意見を言っていこう」「政治に参加していこう」と立ち上がった母親たちが、あちこちの地域で会を作り、様々な活動を始めました。
放射能や原発に関する講演会を自主的に行ったり、国や地元の議員達に話し合いに行ったり、請願書や陳情書提出の為の署名活動や、議会傍聴、デモ行進など…。
今まで普通の主婦だったのが嘘のように、あらゆる形で自分たちの望む国や地域を作るべく行動するようになりました。
それらの活動が実際に実を結び、実際に行政の意識を変えて動かした例もあります。「意見を伝える」という行動に出たことは、大きな一歩と言えるでしょう。

国や自治体を預かる人たちは、もちろん国民・市民の為を思って決め事をしているのでしょう。しかし、実際に国民、市民の声を拾っているか?
活動をする中で実際に彼らに接してみて、その積極性を感じることは、ほとんどありませんでした。
あくまでも、彼らの「想像における市民の声」に基づいて、物事が決められているようです。しかし、実際の市民のニーズにそぐわないものだとしたら、無意味なものとしかなりません。

やはり、国については実際に暮らしている国民が、地域については地元民が、抱えている問題や改善すべき点についていちばんよく分かっているはずです。
そうした人たちの声を届けていく事によって、「こんなはずじゃなかった!」が一つでも二つでも減っていく事になります。
一部の人たちが想像する理想社会ではなく、私たち「生活者」が真に望む社会にすべく、積極的に声を上げ行動してゆく事が、これからは大切になっていくと思います。

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