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企業が食を支配する?!映画『モンサントの不自然な食べもの』

「モンサント社」という会社を、皆さんはご存知ですか?
アメリカに本社があり、世界46カ国に進出しているバイオ科学メーカーで、世界の遺伝子組み換え作物市場の90%のシェアを持つ、いわゆる多国籍企業です。
そして、ベトナム戦争で使われ多数の結合双生児が生まれたことでも有名な「枯れ葉剤」や、1950年代に日本で発生した「カネミ油症事件」の原因物質「PCB」。そのほか「牛成長ホルモン」「甘味料アスパルテーム」「除草剤ラウンドアップ」「遺伝子組み換え農産物(GMO)」の開発企業なのです。
どの製品も人体や環境に悪いと、世界中で大問題になっているものです!!!
さらにモンサント社は、TPPを強力に推し進めている会社のひとつです。
私はこの映画を観て、驚きと憤りで胸が締めつけられました。

私たちが食卓に並べる食材選びで〈遺伝子組み換えでない〉表示の商品を選ぶことは、今はそれなりにできるかもしれません。
でも、TPP協定のISD条項(企業対国家紛争処理規定)により、「遺伝子組み換えでない」という表示は、企業の自由な経済活動を妨げる「障壁」とされ、表示義務をなくすように強く求められています。
すなわち、TPPによって消費者は「遺伝子組み換えを拒否する」という、選択の自由を奪われてしまうのです。
遺伝子組み換え農産物は、まだ危険性についても安全性についても確かな研究はなされていなく、私たち自身が人体実験されているのと同じなのです。
もちろん、健康でいられる保証はなくなります。

さらに、日本の農産物の種をモンサントの種に支配されたら?
一度でも土に根付いたら、GMOの種は在来種を食い尽くし、セットで売り込まれる除草剤と高い特許料によって、二度と元の種での生産はできなくなってしまうのです。
空間には壁もないから、種を守ろうとする農家の畑にも風に乗って花粉が飛んでいき、交雑してしまいます。そうしたら、これまで農家で行われていた自家採取でさえ、「知的所有権違反」として訴えられるというのです。

映画の中では、インドの綿花やメキシコの主食であるトウモロコシがGMOに席巻され、在来種が絶滅の危機にあるということも紹介されていました。
同時に、除草剤ラウンドアップによる健康被害や、経済的に支配された農家の貧困など、沢山の悲しい現実がありました。

「世界のタネ、食料支配、それはどんな爆弾より脅威である・・・」
(インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさん)
とても重たい言葉でした。

「遺伝子組み換え農産物」の問題は、普段の食材選びで注意しているだけではいけないと分かりました。
政治や経済や健康被害・・・いろいろなことがつながっています。
私たちが生きていくために、知らないでは済まされない、明るい未来が作れなくなってしまう、大・大・大事件なのです!!!

そして、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は「自由協定」と言う美名の下に、農業だけでなく医療や金融などあらゆる分野で、経済のグローバル化によるひずみを生んでいます。それをあらわにしたこの映画を見ると、「人類の幸せ」と「多国籍企業の自由」に矛盾を感じてしまうのです。

「モンサントの不自然な食べもの」は、全国で自主上映会が開かれています。
配給元であるアップリンクが支援していますので、「自分たちで上映会をしたい!」というみなさんは、ぜひ問い合わせてみて下さい。

ドキュメンタリー映画『モンサントの不自然な食べもの』
2008年 監督:マリー=モニク・ロバン
世界42カ国で上映され、16カ国で翻訳される。
EUやヨーロッパ各国のGMOをめぐる政策に大きな影響を与えたと言われる。
2008年 ドイツ 環境メディア賞受賞
2008年 ノルウェー レイチェル・カーソン賞受賞 他
公式HP:http://www.uplink.co.jp/monsanto/

モンサントの不自然な食べもの


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